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古陶磁コラム  
2004年2月

色絵水仙文皿

鍋島様式(17世紀後期)
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 水仙は、古くから「雪中花」という異名で呼ばれるように、雪の中でも芳香を放ちながら気品ある花を凛と咲かせる姿から、新春の文様として工芸品にも多く描かれている。また、「水仙」という名は、水辺を好み、仙境を感じさせる花をつけることからの命名と云われている。この高台皿は、鍋島特有の円周状に廻る構図の中に、水仙の花を斜めに配し、斬新な意匠性が感じられ、また、花弁を赤の薄濃み、花の芯を花濃みと濃さを変えるなど、水仙の白い花をいかに表現するかに苦心のあとが感じられる。染付の筆致、裏書きの七宝文、櫛目高台の書き方などから、鍋島・最盛期の作品と考えられる。
(文・14代今泉今右衛門)


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