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古陶磁コラム  
2005年1月

色絵寿字宝尽し文鉢

古伊万里様式(17世紀後期)
イメージ

 江戸・元禄期に造られた最上手の「型物」と呼ばれる一連のうちの一つである。どのような理由で「型物」と言うのか定かでないが、型で造ったようにきっちりしていることからそう呼ばれるとの説もある。見込みに染付に金の縁取りで「寿」の文字が堂々と描かれ、その周りに宝尽しが描かれている。宝尽しとは、宝物の形を図案化した縁起の良い福徳を招く文様であり、宝珠、書巻は中国の八宝文から伝わった文様であり、丁字は中国の文様が和様化(犀角杯から変化)したものであり、日本で加えられた隠れ蓑や、冊子のようなものもあり、いわれが定かでないものもある。お正月らしい吉祥文様の鉢である。
(文・14代今泉今右衛門)


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