お知らせ

2016年07月04日(月)

英国 大英博物館 特別展示「日本の磁器:鍋島と今右衛門」

有田での磁器生産400年を記念し、大英博物館は三菱商事日本ギャラリー(92-94室)にて、歴史的な鍋島焼とこの伝統を汲む現代の今泉今右衛門窯の作品に焦点を当てた展示となっております。

93室では、1870年代に大英博物館に所蔵された鍋島焼と14代今泉今右衛門の大皿(2009)を展示いたします。歴史的な鍋島焼と今右衛門の大作を共に展示することで、磁器をデザインする創作力が14代に渡り今右衛門工房で受け継がれてきたことを示します。江戸時代(1614-1868)に作られた伝統的な鍋島焼はエリートのための磁器であり決して販売されることはありませんでした。驚くほど大胆なデザインの鍋島焼は伝統的に今右衛門窯で絵付けされてきましたが、とりわけ14代今泉今右衛門は、2002年より、現代の美的感覚と生活様式に合うように鍋島様式に新たな息を吹き込んできました。

94室にある「技の美」をテーマとした中央のケースには、選ばれた鍋島焼と13代、14代今泉今右衛門による現代の作品を展示し、数百年の途切れることのない逞しい伝統を示します。14代今泉今右衛門が大英博物館のために特別に制作した作品もこの度初めて展示されます。


英国 大英博物館 特別展示「日本の磁器:鍋島と今右衛門」
■会期:2016年4月14日~10月10日
■会場:大英博物館 三菱商事日本ギャラリー 92~94室