お知らせ

2016年07月19日(火)

資生堂アートハウス「三人の人間国宝による色絵磁器」

201607info02.jpg資生堂アートハウスでは、「色絵磁器(いろえじき)」の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された、十三代 今泉今右衛門(1926-2001)、十四代 今泉今右衛門(1962-)、藤本能道(1919-1992)による作品展を開催いたします。
「色絵磁器」は素焼きした磁器の表面に釉薬をかけ、高温で本焼した後に上絵具を用いて文様を描き、再び焼成して仕上げた焼物です。中国の明時代に隆盛し、わが国においては17世紀初めから制作が始まりました。その後、有田、鍋島、柿右衛門、九谷などにおいて発展し、多種多様な作品が今日に至るまで生みだされています。
本展では、色鍋島の伝統を継承、発展させた十三代 今泉今右衛門、その気品を継承しつつ、清新な感覚により溌剌とした魅力に満ちた現代の色鍋島を展開する十四代 今泉今右衛門、また、上絵具を混色する技法を導入し、写実的な作風を確立した藤本能道氏の3名に焦点をあててご紹介します。
十三代 今泉今右衛門と藤本能道氏は、資生堂が1975年から1995年にかけて主催した「現代工藝展」のメンバー、十四代 今泉今右衛門は、2015年から資生堂が主催している「工藝を我らに」展のメンバーであり、今回はアートハウスの所蔵品から約35点を出品いたします。

本年は、有田においてわが国で初めて磁器が焼かれてから400年にあたる記念の年でもあり、現代における色絵磁器の逸品をご覧いただけるまたとない機会となります。


三人の人間国宝による色絵磁器
- 十三代 今泉今右衛門、十四代 今泉今右衛門、藤本能道 -

■日時:平成28年7月12日(火)~9月25日(日)
    10:00~17:00(入館16:30まで)
■休館日:月曜日(月曜日が祝祭日の場合その翌日)
■夏季休館:8月15日(月)~18日(木)
■場所:資生堂アートハウス
静岡市掛川市下俣751-1
TEL:0537-23-6122
http://www.shiseidogroup.jp/art-house/


関連企画 対談「有田焼四百年と今右衛門」
■ゲスト:十四代 今泉今右衛門(重要無形文化財保持者「色絵磁器」)
熊倉功夫氏(MIHOミュージアム館長、静岡文化芸術大学前学長)
■日時:7月24日(日)14:00~15:30
■会場:掛川グランドホテル
■定員:100名、要申込(電話受付・先着順) ※聴講料無料